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Lee Ufan: Making Infinity (無限の提示)

アートカテゴリ:  Sculpture

1960年代末に、「もの派」という日本の現代美術史に革命的な軌跡を残し、現在もなお国際的に評価され活動を続ける、李 禹煥(リ・ウーファン)氏の大回顧展がニューヨークのグッゲンハイム美術館で、6月23日から始まった。

 

Lee Ufan breaking the glass for Relatum (formerly Phenomena andPerception B), 1968/2011, during installation of Lee Ufan: Marking Infinity at the Solomon R. Guggenheim Museum, New York, June 2011
Photo: David Heald © Solomon R. Guggenheim Foundation

 

画家、彫刻家そして哲学者として、40年に渡る李禹煥氏の制作活動の集大成として、彫刻、絵画など約90点が世界中の公的または個人コレクションから出品、展示されている。サイト・スペシフィックなインスタレーションも新たに加えられていて、そのほとんどがアメリカで初公開のものである。

 

展覧会では、 李 禹煥氏を歴史的人物と位置づけ、現代に生きる巨匠の姿を浮かび上がらせている。1936年に韓国で生まれた李氏は、韓国で美術を専攻し、その後、日本に移って哲学を学ぶ。視覚、概念、理論的な領域から引き出された独特の感性と視点から、創りだされるリ・ウーファンの世界は、その始まりから40年経過した現代でも、遜色の翳りなく、穏やかな静寂のなかで、力強く輝きを放ち続けている。

 

作ることを控え、作らざるものとの対話を試みることで、『ありのままの世界』を喚起し、意図的に限定/純化された彼の仕草には、アーティスト自身が関わる部分を徹底的に追い込み制限しながら、作品の素材や制作行程、鑑賞者と展示空間の関係を重視している。「時代は変わったけど、僕自身、やっていることはあんまりかわんないね。観る人が楽しんで感じてもらえればいい」と、李氏の静かな普遍的アプローチは、穏やかながらも鑑賞者の感性に、強い衝撃と影響を残すのである。

 

本展覧会は、アレキサンダー・モンロー女史(グッゲンハイム美術館アジア美術部門サムソン・シニア・キューレーター)が企画。中心的なスポンサーとして米国サムスンが協力し、韓国国際交流財団、日本の国際交流基金、カーペンター財団などが後援して実現した。2011年9月28日まで。

 

Solomon R. Guggenheim Museum
Lee Ufan: Marking Infinity /李禹煥:無限の提示
2011年6月24日〜9月28日
1071 Fifth Avenue (at 89th Street)
New York, NY 10128-0173
Museum Hours
Sun–Wed 10 am–5:45 pm
Fri 10 am–5:45 pm
Sat 10 am–7:45 pm
Closed Thursday
Admission
Adults $18
Students and Seniors (65 years +) with valid ID $15
Children under 12 Free
Members Free

 



text: Sai Morikawa