Film Freaks

 

世界の映画情報誌事情

アートカテゴリ:  Film

「いつ、どこで、何の映画を上映しているのか?」映画館に行くとき気になりますよね?いい映画かどうかなんて自分が観て判断すればいいし、友達だって面白い映画情報を教えてくれたりする。でも上映時間や劇場名までを親切に教えてくれる、そんな都合のいい友人なんていませんよね?そんなときに活躍する強い味方、映画情報誌。


今回は僕が個人的によくお世話になった、ニューヨーク、パリ、東京の映画情報誌について紹介しようと思います。



ニューヨーク

ニューヨークといえば、「ヴィレッジ・ボイス」「タイム・アウト」が有名だけど、個人的には「ヴィレッジ・ボイス」が好きでよくお世話になった。無料で映画上映の情報を得られるし、新聞紙なので気軽に捨てられる。失くしたってまた街のそこかしこにある赤いボックスを探してピックアップすればいい。そんな「別れても未練が残らない関係」という気楽な感じが好きでよく愛読?していた。



パリ

パリには「パリスコープ」「ロフィシエル・デ・スペクタクル」という二大情報誌があり、2誌とも似たり寄ったりの値段とサイズなんだけれど、なぜか僕には「パリスコープ」のほうが見やすかったのでよく活用していた。基本的にフランス語で曜日がわかればOK。原題がフランス語題の横に表記されているから何の作品かもすぐにわかる。パリの情報誌は値段が€0.40程度と安いうえに、ペーパーブックを薄くした感じで軽いので、鞄やポケットに入れて持ち運ぶのにすごくいい。もちろんそんな雑誌なので「失くしたり捨てたり」できる気軽な関係を保てるというのも好感が持てる。



東京

東京ならやっぱり「ぴあ」「東京ウォーカー」。東京の情報誌の特徴は「見やすさ」だと思う。横軸に日にち、縦軸に映画館が並んで表記されているから「○日ヒマだから『×△□』観たいなあ」と思ったら、横軸の○日を指差しググッと下に滑らせていって『×△□』にたどり着いたら横を見ると上映している劇場名と上映時間がわかるという便利なものになっている。劇場名・上映日時・作品名の3点を線で結ぶことで探しやすくしてくれているのだ。



僕の個人的な意見だけれど、理想的な映画情報誌は「ヴィレッジ・ボイス」のようにいつでも無料でどこでもピックアップでき、「パリスコープ」の様に軽くて小さく、「ぴあ」の様に見やすい。そのうえ、上映館や上映日時などの情報は数日毎に変わる“生もの”だから、失くしたり捨てたり気軽に付き合える雑誌がいいのだが…そんな都合のよいことってないよね。


そんな理想的なことを思いつつ、映画情報誌とばかりいい関係を保って、観たい映画を見逃さないように!

泉 知良 (Tomoyosi Izumi)

ニューヨークにて映画制作を学ぶ。現在、日本の映画制作会社にて勤務の傍ら、COOLで人気No.1のコラム「Film Freaks」を連載中。