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Place: New York

芸術の生まれる庭-Monet’s Garden-

アートカテゴリ:  Painting, Sculpture, Installation

19世紀後半に活躍した、フランスの印象派画家であるクロード・モネ。彼は自然を愛し、そして自然から愛されていた。

 

 

現在、ニューヨークのブロンクスにあるNew York Botanical Gardenでは、「Monet’s Garden」が開催されている。ここではモネが自ら手掛けたフランスの庭が再現され、訪れた者に安らぎと閃きを与えている。

 

モネは43歳でジヴェルニーという村に移り住む。そこに広大な庭を作り、その自然を受けて描いた様々な作品を残した。例えば、モネの代表的連作である「睡蓮」もシヴェルニーの庭で描かれている。季節により移り替わる睡蓮の様子を、彼は自分の感じるままにキャンバスに描いた。

 

Monet’s Gardenの一角には、モネの作品の1つ 「睡蓮の池と日本の橋」を思い起こさせる小さな池と蓮の葉、そして緑の橋が佇む。ここはモネの日本庭園風の庭を再現した場所だ。

 

当時のヨーロッパでは、日本作品に影響を受けた美術品が数多く生まれていた。モネも日本の浮世絵を多く収集し、その作品は彼の庭や絵画に影響を与えた。日本の風景を象徴した“竹”もまた、モネが表現したかった日本文化と西欧文化の融合を静かに伝えている。

 

 

日本の太鼓橋を模して造った橋の上からは、パステル調のモネの家をイメージしたセットと、自然の香りに満ちた小道を共に一望できる。その小道を歩くと、モネがパレットの上で重ねた絵の具のような、色彩溢れる花々が歓迎してくれる。ジヴェルニーの庭でモネが描いた自然との対話が、このMonet’s Gardenでも見事に再現されている。

 

 

訪問者を包み込むドビュッシーの音楽、モネが愛した色とりどりの花々、そして優しく顔をかすめる草木の香り。そんな時空を超えたモネの招きに誘われてみてはいかがだろうか。

 

Monet’s Garden の開催は10月21日まで。

Info: http://www.nybg.org/exhibitions/2012/monet/index.php

 

text & photo by Shinano Murei